2009-02-20

Harry W. Schwartz Bookshops 閉店。

Harry W. Schwartz Bookshopsは、ミルウォーキーの本屋さんです。Barnes & NobleとかBordersとかのチェーン店とは違い、ミルウォーキーの、街の本屋さんなのです。2年前、5店舗目となるBay View店を出して、1年後にすぐ閉めてしまったので心配していたのですが・・・3月末で、残りの4店舗も全て閉めるそうです。うーん、不況とはいえ、ほんとに? ほんとにSchwartzみたいな店もつぶれちゃうの?という感じです。この間、80周年のお祝いやったばっかじゃん!

Schwartzは、そりゃチェーン店より小さいけど、その分「本好きが仕入れた」ラインナップで、本棚を見て回るだけでなかなか楽しめるのです。店員の人もみんな本好きだし。書店員セレクションのコーナーがあって、おすすめポイントがポップに書かれてるという、日本ではよくある、でもアメリカではそれほど無いことをしてたり、前に「あのさ、あるカップルの人たちがいろんな場所のダイナーとかに行って食べたものをまとめた本があったと思うんだけど、それある?」で、お目当ての本を見つけてくれたりしました(しかも本棚にあった)。The Believerというかなりのマイナー雑誌も、知ってるばかりか「この店舗にないけど、Downer店にはあったよ。」と、データベースを見るまでもなく教えてくれたり。村上春樹さんの新刊は欠かさずあったり。

2007年の4月にVirginia Techで銃の乱射事件があった翌日、Techでは全校集会があっていろんな人がスピーチをしたのですが、その中に、TechのEnglish Departmentの教授のNikki Giovanniがいました。彼女が、それ以降キャッチフレーズのように使われる"We Are Virginia Tech"の詩のスピーチをしたのを、言葉の持つ力はすごいなあ、と思いながら私はネット生中継で観ていました。その2日後くらいにふらりとSchwartzに行くと、Nikki Giovanniの詩集の一つが特売に! まさか、この事件で特売になったの?と思いつつもそんなことはおくびにも出さず買ってきました。相変わらずの力強いNikki節で、あ、やっぱこういう人なのね、と思いました。でも、根が素直で人に対して優しいのがすごく分かる。詩はやっぱ、書き手と読み手が親密になれるのが良いですね。・・・って話がずれたけど、実はNikkiが、先月30日にミルウォーキーに来ていたのです。本屋で新しい詩集の朗読をするために。その本屋はもちろん、Schwartzで。

こうやってSchwartzには作家がよく招待されています。週に2人くらい来ます。(そんなお金あるの?と確かに心配してました。)いつも行きたいなあと思っていてもなかなか行けず(Michael PollanとかBrian Greeneとかはほんとに行きたかった)、Nikkiも結局行けず、こここんどこそ!と意気込んでいたら・・・えー!というわけです。不況のあほー! Schwartz今までありがとう。閉店まで児童書25%引きだそうだから、買いに行くよー!

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