2009-09-28

武士道シックスティーン

前回木刀を買って来た・・・と言うわけで、武道な人になってみようかな、と言うところです。そんなわけで、読み物に誉田哲也さんの「武士道シックスティーン」も買って来ました。単行本です。単行本なんて買ったのいつ振りかもう覚えてません。

どんな話かというと、性格も経歴も正反対みたいな(というか片方が極端)二人の高校一年生が、剣道部で繰り広げる青春小説です。磯山香織はスパルタ訓練で育った全中2位の剣道エリート。高校に入っても昼休みは一人で鉄アレイやりながら「五輪書」とか読んじゃう、なかなかあり得ない女子高生。もう一人、甲本(西荻)早苗は、日本舞踊をずっとやってきたけど、中学で他に適当な部活がなかったからってよりによって剣道部に入ったこれまたなかなかありそうでない設定。でも日舞で鍛えられた体裁きと持ち前のセンスで、ぐんぐん上手くなって、ぽろっと磯山香織に勝ってしまうところから、物語は始まる。勝ち負けとか、剣道をやる意味とか、チームワークとか、そう言うところは必要十分にカバーされてるけど、やっぱり一番の読みどころは、香織と早苗のキャラと、二人の絆だと思う。そういう相手に出会える事って、本当に幸せなことなんだ、と、少し羨ましく思うくらい魅力的なキャラと繋がりだと思う。だーっと読んで(一日で読んだ)、だーっとやる気になって、だーっと自分のやるべき事に向かわせて(少なくとも半日は)くれる本でした。セブンティーンとエイティーンも買おうっと。あ、あと映画化もするらしいですね。でもそしたら文庫本でも出してよ。あ、でも単行本のしおりのひもは赤と白で芸が細かくて素晴らしいです。

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